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1.太陽光発電設備の設計の重要性について
太陽光発電設備の設計では、その土地の自然環境を考慮することが重要です。特に弊社がある新潟は日本海側に位置しているため、積雪及び塩害対策が設計の要になります。
「発電効率をアップしたい」「導入後のメンテナンスは?」といった点も踏まえて解説していきます。
2.太陽光パネルの配置
(1)傾斜について
太陽光パネルの最大発電量を得るためには、方位が南で傾斜角は30度程度が条件となります。屋根上設置の際は屋根の傾斜方向に気を付けます。
(2)影について
影の影響を最小限に抑えるために、建築物や樹木などの影を避けるように太陽光パネルの配置を工夫し、日陰がかかる時間を考慮することが重要です。
9時~15時が日の当たる時間となりますので、その時間帯に影の入らない場所に配置をします。
3.太陽光パネルの選定
(1)積雪対策
雪国である新潟では積雪対策を行います。太陽光パネルは耐荷重5400Pa(パスカル)以上のものを使用します。これは建築基準法関連の基準によると、新潟では約1.8mの積雪深となります。
(2)塩害対策
塩害とは塩を含んだ水分の影響で周辺の建物を劣化させる現象であり、新潟県沿岸部は厳しい塩害環境下にあるため、太陽光発電設備においても塩害対策が重要です。配線や機器の劣化を招くと発電効率が低下するだけでなく故障の原因にもなるため、太陽光パネル・パワーコンディショナー・架台には塩害対策用のものを使用しています。
4.保守性
太陽光パネルや配線ケーブルは屋外にあり紫外線や雨風、雪などの経年劣化が避けられないため、定期的なメンテナンスが必要です。主任技術者によるメンテナンスでは半年ごとの目視点検、また年次点検として目視点検とパワコンの数値点検を行っています。
このような各種点検、及び修理・交換作業の際に使用できるように、パネルとパネルの間に20㎝程のメンテナンス通路を確保しています。
5.まとめ
ここまでご覧いただいたように、弊社ではお客様が設備を設置した後、より大きなメリットを得られるように、様々な角度から最大限考慮した設計を行っています。
太陽光発電設備は、単にパネルの枚数や配置だけではなく、電力の使用状況に基づくシステム設計、機器選定、工事計画、施工、メンテナンスなど多岐に渡る技術と知識が必要です。特に高圧受電のお客様の場合、既存キュービクルへのつなぎ込みなど高い技術が求められますので、信頼できる業者選びが重要になります。
弊社では、シミュレーションから、設計、施工、その後のメンテナンスまで、太陽光発電システムを安心安全にご利用いただけるよう、一貫したサポートを提供します。
太陽光発電をご検討しているお客様はぜひお気軽にお問い合わせください。
弊社では、太陽光発電設備をはじめ、省エネ・創エネに関する取り組みや有益な情報を定期的にご紹介いたしますので、ぜひご覧ください。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。