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【燃料調整費とは】なぜ電気料金は高騰しているのか?まだまだ上がる!?

電気料金は以下の4つから構成されていますが、特に昨今の電気料金の上昇の原因となっているのが、「燃料調整費」です。

電気料金基本料金(kW)契約電力×基本料金単価×力率割引
従量料金(kWh)電力料金単価×使用電力量
燃料調整費(kWh)1kWhあたり定額(毎月変動あり)
火力発電のための燃料(原油、液化天然ガス、石炭)の価格変動によって反映される
再エネ賦課金(kWh)1kWhあたり定額(年に1回経産省にて定められる)
電力会社等が再エネの買取りに要した費用を、電気料金の一部として、国民が負担する費用

本日は、燃料調整費がどれくらい上がっているのか、またその背景についてお伝えいたします。

1.平均燃料価格と基準燃料価格

原油・LNG・石炭のそれぞれ3か月の貿易統計価格の平均から、毎月「平均燃料価格(実績)」を算定しています。
各電力会社では、平成24年1~3月平均貿易統計価格をもとに算定した「基準燃料価格」を設定しています。
東北電力では、「基準燃料価格」が31,400円となっています。

2.燃料調整費のプラス・マイナス調整

燃料調整費の算定に用いる燃料調整単価は、基準燃料価格と平均燃料価格に差が生じた場合、その差額に基づいて算定されます。

燃料調整単価=(基準燃料価格ー平均燃料価格)×基準単価÷1,000と算定され、

「平均燃料価格(実績)」>「基準燃料価格」の場合は、プラス調整になり
「平均燃料価格(実績)」<「基準燃料価格」の場合は、マイナス調整になります。

※基準単価とは、平均燃料価格が1,000円/kl変動した場合の値で、契約メニューごとにあらかじめ設定されているものです。

燃料調整費は、「燃料調整単価」に「その月の電力使用量」をかけることで求めることができます。

3.燃料調整費の高騰の背景

日本の一次エネルギー供給構成は、
資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」によると、
石炭は25.1% ,石油は37.6% , LNGは22.9%となっており、
化石燃料依存度は85.5%となっています。(2018年度)
このように、エネルギー源の大半を海外からの輸入に大きく依存しています。

そして、現在、新型コロナウイルスで落ち込んだ世界経済の回復やウクライナ情勢の緊迫化で、世界的に石炭や石油などの資源価格が高騰していて、その影響を受けています。

実際に、東北電力の高圧の燃料調整費は下記の通り、5.15円/kWh上昇しています。

東北電力(高圧)の燃料調整単価
2021年6月-1.68円/kWh
2022年6月3.47円/kWh

1kWhあたり5.15円値上がりすると、電気使用量が同じであっても、
ひと月に10万kWhの電気を使用する工場の場合、51.5万円/月、電気料金が上昇します。

このように、燃料調整単価は1kWhあたり定額のため、電気使用量が多い製造業などの場合、燃料調整費が電気代に与える影響は非常に大きくなります。

4.燃料調整単価の推移

昨年より、以下のように燃料調整費が上昇し続けています。

引用:東北電力ホームページより

2021年10月までは安価に燃料が調達できていたため、「マイナス調整」が入っていましたが、LNGの価格が上昇し、2021年11月以降は上昇しています。

世界的な資源価格の上昇は今後も続く見通しであり、はやめに燃料調整費の対策をとる必要があります。

5.まだまだ上がる電気代の対策方法とは?

燃料調整単価は、消費者側がコントロールできるものではないので、
燃料調整費を抑えるには、電気使用量を削減する必要があります。

例えば、高効率の空調や省エネ設備の導入です。

また、自家消費型太陽光を導入し、発電した電気を自ら使用することで、
電力会社から購入する電気の量を減らすことにもつながります。

弊社では、省エネ設備や再エネ設備の導入を行っています。
興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

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