コラム
太陽光発電と聞くと「売電」のイメージが強いのではないでしょうか?
売電する際に活用されているのが、FIT制度(固定価格買取制度)ですが、制度開始当初の売電価格は42円/kWhでしたが、年々売電価格は低下し、最近は採算が取りにくくなっております。一方、電力会社から買う電気料金は上昇傾向にあり、今後も引続き上がると予測されております。
その中で今話題になっている「自家消費型太陽光発電」はその名の通り、作った電気を売電せず、自社で利用するもので、国のエネルギー政策として優遇されており、そのための補助金や優遇税制があります!
国が進める自家消費型太陽光発電ですが、そのメリットは大きく4つあります!
①電気代の大幅削減!
自家消費型太陽光発電では作った電気をすべて自社で消費するので、年々上昇している電気代を大幅に削減することができます。
皆様の事業所にあった最適な設計のもとで自家消費型設備を設置すれば、電気代の支払金額を半分以下にできる可能性もあります。
②優遇税制が受けられる!
「中小企業経営強化税制」を利用し、発電設備の取得費用の100%一括償却または7%〜10%の税制優遇を受けることができます。利益が出ているお客さまは一括償却を行うことで、節税にもつながります!こちらの優遇税制に関しては、2021年度も継続される見通しです。
③遮熱効果が得られる
太陽光発電を屋根上等に設置すると、直射日光を避けることができますので、室内温度を下げることが可能となります。5℃~10℃程度温度が下がったという事例もあり、副次的に空調で消費されるエネルギーの削減にもつながります。
④非常用の電源として利用出来る
停電など、電気が使用できない時でも、太陽の光があれば太陽光発電で電気を生むことができます。また、蓄電池を合わせて導入をすれば、太陽の光が無い夜間であったとしても蓄電池に貯めた電気を使うことができるので、BCP対策として有効です。
電気代を抑えられる、優遇税制・遮熱効果のメリットがある、非常用としても活用できるなど、自家消費型太陽光発電には良いところがたくさんあります。 また、世界中で活発になってきている脱炭素化、気候危機対策、SDGsにも貢献することができます。