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皆様こんにちは!
本日は太陽光発電のリースモデルのメリット・デメリットについて解説させていただきます。
1.リースモデルとは
リースモデルとは、太陽光発電の設置方法の一つであり、
太陽光発電設備のリース料金を毎月支払うことで、
自宅や企業の屋根などに太陽光発電を設置できるという仕組みです。
通常、太陽光発電を設置する場合、初期費用が必要となり、
初期費用の高さをネックに太陽光発電の導入を諦めてしまわれる方もいらっしゃいます。
しかし、リースモデルであれば、初期費用0円で太陽光発電を導入することができます。
リースモデルの太陽光発電設備を導入した場合、発電した電気は自由に使用することができます。
自家消費によって電気代を抑え、さらに余った電気は売電によって収入を得ることが可能です。
2.PPAとの違いは?
リースモデルと同様に太陽光発電設備を設置にするに際し、
初期費用がかからない方法として「PPA(第三者所有モデル)」があります。
PPAとは、PPA事業者が需要家(個人や企業)の屋根等の空きスペースに太陽光発電システムを無償で設置する代わりに、月々の電気代として需要家から設備費用を回収するというモデルになっています。
余った電気に関してはPPA事業者が回収するため売電することはできません。
PPA事業者との契約はおよそ15年前後となっており、
契約終了後には太陽光発電設備を無償で譲渡されるケースがほとんどです。
契約終了後には、発電した電気を全て自家消費として使用することができるため、電気代削減効果が期待されます。
PPAとリースモデルとの違いは大きく2点ございます。
1つ目は、支払い方法です。
PPAは需要家の電気使用量によって月々の支払い料金が変動いたします。
一方でリースモデルの場合、リース料金を毎月一定額支払う必要があります。
リースは月額が固定なので経費を試算しやすいというメリットがあります。
2つ目が、発電した電気の所有についてです。
PPAモデルの場合、発電した電気は基本的にPPA事業者のものとなっております。
設置された需要家である個人や企業は使用した電気代をPPA事業者に対して毎月支払う必要があります。
このとき発電量が自家消費分を上回った場合、余った電気はPPA事業者のものであるため需要家が売電することはできません。
一方でリースモデルの場合、発電した電気は需要家のものとなります。
太陽光によって発電した電気は自家消費もしくは売電のどちらでも自由に選択することができます。
発電した電気の使い方の自由度の高さではリースモデルの方が優れていると言えるでしょう。
PPAとリース両方の違いを理解した上で自社に適した導入方法をお選びください。
3.リースモデルのメリット3つ
リースモデルでの導入をすることには大きく3つのメリットがございます。
メリット①初期費用が不要
個人や企業で太陽光発電を保有する形で導入した場合、初期費用が必要となります。
規模にもよりますが、数千万円以上もの金額を一括、もしくは融資を受けて負担することになります。
融資の場合、融資を受けるための手続き等の準備も必要となります。
一方でリースモデルはリース料金を毎月一定額支払うという制度となっているので初期費用が必要ありません。
導入時にまとまったお金が必要でないため、導入に対するハードルは低くなります。
また、毎月必要となるリース料金を全て経費として計上することができます。
メリット②売電もできる
リースモデルの場合、自己所有での導入と同様に発電した電気は自由に売電することができます。
リース契約であれば発電した電気は自家消費分として使うことも可能であり、
FIT制度を活用するなど売電することによって収入を得ることができます。
前述の通りPPAの場合ですと自家消費分のみが利用可能で、自家消費分を上回った電気はPPA業者のものとなっております。そのためPPAでは自由に売電はできません。
発電した電気を自由に活用することができることがリースモデルの特徴です。
メリット③メンテナンス費用0円の場合がある
リースモデルを提供している事業者によりますが、
メンテナンス費用が0円となっているサービスも存在します。
太陽光発電を導入した場合、発電効率を高い水準で維持し、安全性を確保するため、パネルや電気回路の点検や野点の場合は除草等のメンテナンスが必要になります。
一回のメンテナンスに数万~数十万円かかりますが、それが0円で点検できるとなると経費の面で大きな違いが生まれます。
これは事業者によって異なるため詳しく調べる必要がございます。
4.リースモデルのデメリット3つ
デメリット①途中解約する場合、解約金が必要
リースモデルは途中で解約することが困難です。
リース契約は、太陽光発電設備をリース事業者が購入し需要家に貸し出すモデルとなっており、中長期的な契約となっているので解約することが難しいです。
途中解約する場合、リース残高を一括で払うことで解約することができますが、解約金が高額になる可能性があるので慎重に検討しなければなりません。
デメリット②長期契約のため、発電量が下がる可能性がある
同様に長期契約であるという点にも注意が必要です。
リース契約は10年から20年という長期間の契約となっており、
発電量が変動しやすいというリスクも抱えています。
発電量が変動すると売電収入や自家消費率に影響を及ぼし、想定の収入もしくは経費の削減と異なる結果となる可能性があります。
デメリット③発電がない場合でもリース料金を支払う必要がある
リースモデルの場合、発電量に保証がなく、発電量に関わらず毎月一定料金を支払う必要があります。
仮に日照時間が短く想定よりも発電量が乏しく、自家消費量が少ない場合でも、リース料金は変わりません。
5.導入方法別の比較
「自家消費型太陽光(自己所有)」「PPA」「リース」での導入について以下の表でまとめました。
自家消費型太陽光 (自己所有) | PPA | リース | |
初期費用 | 必要 | 不要 | 不要 |
売電収入 | 需要家 | PPA事業者 | 需要家 |
経費削減効果 | 高い | 低い | 低い |
設備所有者 | 需要家 | PPA事業者 | リース事業者 |
メンテナンス負担 | 需要家 | 不要 | 事業者による |
リースモデルは初期費用が不要で、
発電された電気は自家消費、売電どちらでも活用可能というメリットがある一方で、
発電量に関わらず毎月一定の支払いが必要であり、途中解約が難しいというデメリットがあります。
メリットとデメリットを理解し自社に最適な導入方法を考えましょう。
本日もお読みいただきありがとうございました。